チェンジ!
「ありがとう、もうここでいいよ!
私の家、そこの角曲がってすぐだから」
俺の自転車のカゴに美保のカバンを乗せ、
自転車を手で押しながら10分くらい歩いた所で、美保は言った。
「家、学校から近いんだな」
「まぁね!
今はケガしてるから乗ってないけど、
普段は自転車で数分って感じだし」
「あ、いつもは自転車なんだ!」
へぇ、自転車ね。俺と同じか。
‥‥ん?自転車?
「‥‥あ!」
って俺、何ケガ人歩かせてんだよ!?
ここに自転車があるのに!
「ごめん!そう言えば俺ケガしてる子歩かせたりして‥‥
後ろ乗せてやれば良かったよな!?」