チェンジ!


‥‥海は、そんなに遠くない。
学校から、家とは逆の方向へ自転車で15分くらい行けば着く。


もうすぐで海というところで、
そこそこ急な、長い下り坂に差しかかった。





「おぉーーーッ!!!」


その下り坂に来た瞬間、俺とリョウは同時に声を上げ、
自転車を停止させた。




「えっ、何何!?」

後ろに乗っている美保と奈々子は俺達の背中でちょうど前が見えなくて、
身をのりだして前を見た。




「‥‥うわぁ!綺麗!」


美保が言った。


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