近距離ロマンス


梅澤にも由宇にも一斉送信だったから、由宇とはすぐに仲直りできるだろう。


由宇は俺とけんかしているせいで、昂汰と話せないなんて、あいつには耐えられない。


その証拠についさっきだけど、由宇から謝りのメールがきていた。







さて、問題は梅澤だ。


由宇と俺と、仲直りしてくれるのだろうか。



梅澤とはまともなけんかしたの初めてだから、梅澤がどう動くか、さっぱりわからない。




わからないから、持ち越されて今に至るわけだけども。





「もう11時か…。腹減ったな」



そういえば、と鳴る腹を押さえて思う。


朝飯食ってねぇや。

< 123 / 200 >

この作品をシェア

pagetop