近距離ロマンス
尾行の最初の頃のようにこそこそしながら尾行ってのはなくなって、今は堂々の尾行。
俺は恥ずかしいサングラスと帽子のセットを外して、今はかなり素だ。
由宇と昂汰もさすがにあきたらしい。
『バレないようにねー』
そんな後ろの2人の言葉も皆無だ。
イライラ好調のまままとりあえず進んだ。
梅澤たちとの距離、およそ15メートル。
遠くにトラックが見えた。
これからこの道をとおるらしい。
女の子に内側を歩かせるもんだろ、としょーもなくイライラし、俺は2人を見ていた。