近距離ロマンス
「え」
「あたしも昂汰も松本も。みんな、咲良を心配してくれているのに」
「っ…!……、好き、だよ」
「うん」
「伝えたいことは、もう言った。松本の中では終わっているはずなの」
「松本は、これから始まるんじゃないかな」
「し、知らない…。てゆうか、由宇ちゃんが言ったんじゃん。4人の関係を崩したくないって」
「あぁー。うん」
「なにそれ」
あたしは唇をとがらせた。
あたしなりに悩んで、悩んで、そうなったのにさ。
「…、咲良ごめんね」