近距離ロマンス

咲良目線














ごにょごにょと声が聞こえる。


まだきちんと覚醒してない脳が言葉を受け入れる。





「やっぱ俺のせいか?救急車呼ぶほど…」





ぼけぇっと見回す。


あたしは寝ていたみたいだ。





「でも俺のことでそれほど悩むとか…、んでも、」


「…松本?」




だいじょうぶ?と声をかける。


うなされてる?頭をかかえてる?悩んでる?





「え、起きた?」


「起きたよ…?」




あ、いい香り。


…そっか、松本が来てくれてあたしは寝れて、ご飯作ってくれるって…。


< 175 / 200 >

この作品をシェア

pagetop