近距離ロマンス
不確かなこと、確かなこと
「咲良ーっ!」
あの日から、2日後。
久しぶりに学校に向かうと、久しぶりな由宇ちゃんの声。厚い抱擁。
「ゆ、由宇ちゃ、ひさしぶり…」
「だいじょうぶ!?んもー、心配してたんだからっ」
「くるし…」
「ハッ。ごめん」
「いいけどね」
うれしい。
あたしが心配であの日、松本を送ったこと。
何回も送られてきたメール、電話。
ぜんぶうれしかったよ。
「オス、梅澤」