近距離ロマンス
く、くっそー…。
「あ!」
「は?」
思い出した!
「由宇ちゃんも、昂汰くんとー? いつ?」
にっこりと微笑むと、さっきのあたしのように由宇ちゃんが顔を赤くして、「ヴ。」と詰まった。
隠し事をしていて、申し訳ないと思っているからだろう。
由宇ちゃんがひるんだ。
もう一息!…いこうとしたところで。
「えっぇー!昂汰と由宇って、付き合ってんのー!?」
おバカなクラスメイトのおかげで、クラスのみんなが由宇ちゃん・昂汰くんに視線が集まる。