近距離ロマンス
由宇ちゃんは、さらに顔を真っ赤にさせて、質問には曖昧に答えている。
やーん、かわいい!
ちなみに、昂汰くんはというと。
「なぁ、昂汰っ。つきあってんの!?」
「あぁ」
今まで傍観に徹していた昂汰くんが小さく反応して、その言葉の次には。
「うん、付き合ってるよ」
あっさりと認めて、みんなの祝福。時々、悲鳴。
話を大きくしたクラスメイトは、「昂汰の好きなひとって、由宇だったのね。なんか納得」と1人で納得していた。
「ってことだから、由宇って呼ぶの禁止ね」
「独占宣言! きゃーぁ、すてきぃ」
と、バタバタしているクラスメイト、A。