近距離ロマンス
「……、ハァ?!」
案を出した由宇ちゃんに、少し遅れて反応した。
「えーっ。だって、基本2人の乗り物が多いじゃん」
「なんのために4人で来たのよ」
「それは…ごにょごにょ」
由宇ちゃんは顔を赤くして、もじもじし出した。
あたしは由宇ちゃんが何をしたいかわからずに、首をかしげた。
「梅澤、俺と嫌なの?」
今日初めて、松本が話しかけて来た。
ふざけたような口調で。
なぜか瞳はうるんでいる。
「な、なんで泣いて…」
「嫌なのかなって。ショックうけてんじゃん?」