近距離ロマンス
「松本のさっきのアレは悪ノリしちゃったけど、梅澤と楽しくやりたいんだよ。きっと」
「そうだといいけど。きっかけをくれるなら、うれしいけど」
「ほら、来たみたいだし。がんばってね」
昂汰くんが印したほうを見ると、松本が走ってくるのが見えた。
汗をかきながら、みんなの視線を集めながら。
「松本からメールきてた。さて、俺も由宇のこと迎えに行かなきゃ」
「ありがと、昂汰くん…」
目は、松本からはなせなかった。