近距離ロマンス
「きのう…、デリカシーのないことした、って梅澤を傷つけた、って……。ごめん」
「や、あたしこそ。すいません」
「でも」
「あたし、もう言わないよ」
松本の言葉をさえぎって、にっこりと笑った。
だいじょうぶだよ。だってあたしと松本は、
「友達、だもん」
「…!」
「親友だもん。仲間だもん。下僕だもん」
「げ、下僕!?」
「そ」
ハハ、と私は笑った。
Sな松本は『下僕』という言葉が気に入らないようだ。