近距離ロマンス
いきなり顔色が変わって、声色が変わった由宇に俺は問い掛ける。
「いいえっ!なんでもないんですけど…」
語尾になるにつれて、由宇の声のボリュームがだんだん下がっていく。
え、もしかして、友達から恋人
四人からのカップル、ってゆうのに反対したりする?
「なんでも。なんでもないよっ。ほんとうっ!」
あやしい。と俺は目を光らせた。
その俺から逃げるように由宇は自分の席に逃げていった。
「なんだソレ…」
自分の恋も、なしになるってことだぞ。
それはもちろん、俺の恋も。