近距離ロマンス
「昂汰…!」
「ん?なに、どした?」
「ちょっとこっちに来て、話聞いてほしいの。あたし、二人に悪いことしちゃった…」
「は?え?」
「いいからっ」
あたしは昂汰の腕をぐいぐい引っ張って、あたしと咲良がいつも溜まる女子トイレに連れてきた。
昂汰もさすがに女子トイレに入るのには抵抗があるようで。
「え、ちょっと。さすがに…」
「だいじょーぶだから!」
それでもむりやり引っ張った。
ほんとうにこれは重要な話だから…ッ。