近距離ロマンス


あたしは赤外線で石田先輩にアドを送った。



おそるおそる顔をあげると、石田先輩はしっかりこっちを見ていて。




「な、なんですか」


「いえ…」




石田先輩の手があたしの両肩に置かれた。


あたしの体はビクッと反応してしまう。




…このひと苦手だ。





「え、やっ!」




なぜだか顔がグイっと近づいたので、あたしは石田先輩の胸を押した。





「いた」


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