近距離ロマンス


やだ、あたしそんなに強く押しちゃった?


目を開いたら、石田先輩はけっこう遠くで倒れていた。



だって、キスされそうだったからあたしも必死で…。





「梅澤だいじょーぶかよ」





あたしの肩に腕をまわされる。


見上げたら松本だった。





「な、なんでいんの」


「梅澤の後ろ姿見つけたからだよ」


「そ、そうなんだ」



< 89 / 200 >

この作品をシェア

pagetop