近距離ロマンス
「は?」
わけがわからん。
まさかとなりの部屋、とかだったりするの?
いやいやいや。
まさかまさかまさか。
階段をいっしょに上って、123号室のほうに向かう。
「同じ部屋☆」
松本が123号室のドアを開けてくれた。
あたしの耳に入ってきたのは、流れている途中のうた。
遅い、と責めるあたしの友達ハルナ。
それと…、ハルナとユカとエリカと同じ数の男の子。
ノリがいいらしく、あたしを温かく出迎えてくれる。