【完】復讐の元姫
でもすぐに、何かを思い出して。
「えっ、ちょ……っ」
麗が私の首元に顔を寄せたかと思うと、なぜか私の服のボタンを外し始めた。
「大丈夫」
いや、大丈夫じゃない…!
そう思って慌てふためく私に、彼はふっと笑って。
上から2つだけ外したかと思えば、そのままそこに口づけた。
もしか、して?
「汐乃は俺のもんだから」
チクッとした痛みが走ったかと思うと、そこに赤い痕が残った。
……やっぱり。
「奈々にバレたら、どうするの……っ」
仮にも、麗の彼女は奈々で。
バレたらどうしようと頭でパニックを起こす私に、「見せつければ良い」と言う麗。
見せつける、って……。
「……ん、」