【完】復讐の元姫
パート帰りの母親と出会ったが、ゆっくり話してる時間はない。
「え、汐乃ちゃん?」
汐乃と面識のある母親は、「大丈夫なの?」という顔をしていたけど。
「今日帰れねーから」
それだけ言って、すぐに倉庫に向かった。
中に入れば、下っ端はほぼ出払っていて。
「沙和」
「麗!
姫をやめさせたときにGPS全部外しちゃったから、ケータイのGPSしか頼れないんだけど……」
ラッキーなことに。
汐乃のスマホは電源がついていたらしく、GPSで居場所が分かったらしい。
その場所、は。
「……なんでこんなとこに、」
「わかんないけど、早く行った方が…!」
「行くぞ凌」
「ああ」