【完】復讐の元姫



「だから、」



「俺に嘘は通じないぞ」



「っ、」



もう、なんで。



「……これ以上嘘つくなら、このまま抱くけど良いのか?」



「え、」



そんな、の。



「だ、め」



「じゃあ、ちゃんと言え」




……本当、彼はずるい。



こう言ったら私が逆らえないと知ってて、そう言うから。



「っ、胸とか、太ももちょっと触られたけど」



「チッ」



「べ、つに……大袈裟に言うほどでもないし、」



だから大丈夫、と彼に告げるけれど。



「どこだったとしても、触られてんだからムカつく」



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