【完】復讐の元姫



彼は、怒ってるらしい。



そのまま、手首を押さえつけられて。



「っ、麗」



「黙ってろ」



「っ……」



彼の唇が、肌に触れる。



「れ、い」



だめ、だ。




「もう俺以外の男に触らせんな」



「っ、ん……」



そこに落とされるキスに、抵抗もできなくて。



目をつむったとき。



──ガチャ



……え。



「麗、シオ起き……何やってんの?」



麗が、動きを止める。



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