【完】復讐の元姫
「……はぁ、まったく。
あのさ、シオがいて嬉しいのは分かるけど」
「………」
名残惜しいのか、再び私の胸元にキスを落として。
彼は制服のボタンを止めなおしてくれたのだけれど。
「っ、」
顔が熱い。
「麗、さすがに手加減してあげて」
「………」
「わかった?」
「……消毒」
「消毒?」
「……触られたらしいから」
そんなので分かるんだろうか、と思ったけど。
「ああ、そういうことね。
でも、もう今から晩ご飯だし」
「……そんな時間、なの?」