【完】復讐の元姫



「……はぁ、まったく。

あのさ、シオがいて嬉しいのは分かるけど」



「………」



名残惜しいのか、再び私の胸元にキスを落として。



彼は制服のボタンを止めなおしてくれたのだけれど。



「っ、」



顔が熱い。




「麗、さすがに手加減してあげて」



「………」



「わかった?」



「……消毒」



「消毒?」



「……触られたらしいから」



そんなので分かるんだろうか、と思ったけど。



「ああ、そういうことね。

でも、もう今から晩ご飯だし」



「……そんな時間、なの?」



< 205 / 392 >

この作品をシェア

pagetop