【完】復讐の元姫
確かに肌に彼の唇は触れたし。
服も乱れてはいたけれど。
あれはあくまで、消毒で。
「麗くんやっぱり手出したんじゃーん!」
本当、違うのに。
「ふふ、大丈夫だって。
どうせ手離してもらえないと思うよ」
「っ」
「そのうち、それが当たり前になるから。
今は誤解だけどね」
「………」
「よし、じゃあ晩ご飯食べるよー」
沙和の言葉に、騒いでた3人が静かに席に座る。
大人しいな、と思いつつ。
「いただきます」
みんなで、晩ご飯。
……この感じ、なんだかすごく懐かしい気がする。