【完】復讐の元姫
「おはよう、奈々」
いつも通りの私。
「おはよっ。みんな、今日は一緒に来たの?」
「そうらしいよ」
行こう、と奈々と話しながら教室へと向かう。
その間。
「ねー、みんな今日大人しすぎない?」
奈々と私以外の間に、会話はなくて。
「ここ最近みんな忙しかったから、疲れてるんじゃない?」
「あ、そうなんだ」
「それより奈々、体調は良いの?」
「うん!だいぶ良くなったから!」
そんな会話をしていれば。
「屋上行こうか、先に」
ずっと黙っていた沙和が、ふと声をかけてきて。
……どうやら先に、宣戦布告するらしい。