【完】復讐の元姫
「龍錬花を潰すなら、好きにすればいい」
「え、」
「嘘をつくようなお前みたいなヤツの下についてるヤツ等より、俺のチームは強いからな」
「っ、」
「汐乃のこと、殺すとか言ってたけど」
麗が私の腕を引いて、引き寄せる。
「絶対俺が護る」
「っ、なによそれ」
「だから好きにすればいい」
麗の言葉に、奈々は。
「言ったわよ。もう、知らないから」
「………」
「絶対、南汐乃。
あんたから、全部奪ってあげる」
何もかも、と言った奈々は。
バタン!と強くドアを閉めて、そのまま屋上を出ていった。