【完】復讐の元姫
BLACK*FINAL
:決戦の日
たぶん。
この先、こうなるって分かってたら。
「あのね、麗」
「ん?」
「……お願いだから、無理しないで」
彼の服を、軽く握る。
その手は不安のせいか、少し震えていて。
「……ああ」
麗は私を軽く抱きしめてくれた。
微かな淡い温もりに、安心するけれど。
やっぱり、怖くて。
「絶対、ね」
「大丈夫だから」
「っでも、怖い。
ずっと一緒にいて欲しいんだから」
「何があってもお前のことは護る。
ずっと傍にいてやるから」