【完】復讐の元姫
「……騒がしい奴らだな」
はぁ、と。
呆れたようにため息をついた麗は、私の肩からようやく顔を上げる。
「……うん?」
「……なんでもない」
私をジッと見つめたままの麗に、聞けば。
彼はそう言って、ベッドに寝ころがった。
「……お前、あんまり誘うなよ」
「え?」
「しばらく、お前に触れられないから」
誘われたら止まんねぇだろ、と言った麗。
意味を理解して、顔が熱くなる。
「べ、つに」
「その代わり、治ったら可愛がってやるから」
「っ、」
「覚悟しとけよ?」