【完】復讐の元姫
「あ、うん。ありがとう」
お皿を食卓に置いて、私の元へやってきた麗は。
「、」
「え、なに。突然」
なぜかいきなり、私と唇を軽く重ねた。
まぁ、麗の気まぐれのキスなんていつものことなんだけれど。
「……やっぱ、雅の面倒は俺が見る」
「え、」
「お前が他のヤツに取られんの、嫌だから」
……は、い?
ちょ、っと待って?
「あの、麗」
「なんだ」
「私に雅の面倒見させないのって、」
まさか。
「雅にお前のこと取られたくないからに決まってんだろ」
……うん。そのまさかだった。