【完】復讐の元姫
この間の仕返しだ。
「そんなに気にすることじゃないだろ」
「そんなに!?遠慮もしてくれなかったじゃない。
次の日どれだけ私がしんどかったか」
「自分からせがんだ癖にな」
「なっ……!
それに、麗が1回だけって、」
「俺が1回でやめることなんて今までなかっただろ」
……ありえない。
なんだこのわがままは。
さらに、麗に言い返そうとして。
「っ……」
幹部がいることを思い出した。
いや、でも……なんの話かわかるようなことはしてない、わよね?
「……あのさ、シオ」
「……なんですか」
「どっちもどっちじゃないかな」
気付かれてる……っ!!