【完】復讐の元姫



「……ねぇ、ふたりとも俺らのこと忘れてない?」



「沙和ちゃん、しーっ」



「まー、いいんじゃね?」



「バレンタインぐらいは、っつうか。

普通にいつもこんな感じだしな~」



「シオちゃんと麗くんが仲良かったら、僕らも幸せだもんねー」



「そう思ってんのは梨緒だけじゃね」



「え!?なんで!?」



「……人には言えない事情、でしょ」



「なにそれー!!」




みんながいて、幸せな中で。



「麗、どうぞ」



「汐乃ちゃんが一生懸命作ってくれたのよ?」



彼を愛して。



「汐乃、愛してる」



愛してくれる人がいて。



わずか数か月後、私たちの関係が一気に変わってしまうとも知らずに。



──束の間の、幸せを。



【END*
 3月14日ホワイトデーSS公開します】

(期間限定で感想ノート開設してます!)



< 347 / 392 >

この作品をシェア

pagetop