【完】復讐の元姫
え、それ……って。
「一応、看病とか料理ぐらいなら出来るけど……」
「ああ、うん。昔お粥とかも作ってたよね」
「……うん」
「なら、それで良いや。
シオ、着いてきて」
……どうやら。
「副総長、まさか」
「來唯だって、しんどいままじゃ嫌でしょ」
私に、看病させるつもりらしい。
「そうですけど、」
「シオ、場所は分かるでしょ?
來唯はシオに懐いてた分、嫌がるかもしれないけど」
大丈夫だから、という言葉に押されて。
「……分かった」
渋々、來唯の看病をすることになった。