【完】復讐の元姫
:変わった関係
ん……。
眩しい。
………ん?
“眩しい”?
ガバッと、体を起こす。
「う、わ」
嘘だ、どうしよう。
これこそ、ピンチなんだと思う。
バッとベッドを出て、幹部室を開ければ。
「おはよう、シオちゃん」
朝から優雅にコーヒーを飲んでいる彼等。
いや、待って。
すごく絵になる光景だとは思うけど、待って?
「あの……昨日私、途中から記憶がないんだけど」
晩ご飯を食べて、下っ端の彼等と談笑して、シャワーを貸してもらって、奈々と部屋でふたりで普通に話していて、幹部に呼び出され一緒に下に戻って、それから。