【完】復讐の元姫
「やっぱり、シオさん戻ってきてくださいよ」
そんな言葉に、頷いて。
……ん!?
「頷いた!?」
え、何やってるんだっけ私。
もしかしてとんでもないことを……と、記憶を辿って。
やっぱりそこで、記憶が途切れていることに気付いた。
「シオちゃん、昨日話してる途中に寝ちゃったんだよ」
「で、ですよね」
「それで、麗が仮眠室まで運んでくれて」
「う、ありがとうございます」
「今起きたってところだよね」
史上最強のピンチ……!!!
「やばい、絶対ハルトに怒られる……っ」
涙目で偶然にも幹部室にあったスマホを開けると、不在着信が大量に入っていた。
しかも。