【完】復讐の元姫
『とりあえず、本日は土曜ですから』
「………」
『帰ってきていただけますか。自力で』
「……本当にすみませんでした」
『学習してください、お嬢様。
私が昨日どれだけ心配したと思ってるのですか』
「……ごめん、ね」
『まったく。
とりあえず、龍錬花と関わるのはやめてください』
「……、ゃ」
『お嬢様?』
「嫌、だ」
バカだって思うけど。
昨日、やっぱり。
龍錬花は良いところだって、思っちゃったから。
『お嬢様』
「ごめん、切るね」
私、離れたくない。
たとえ彼らが、私を一度裏切ったとしても。
関係が、あの頃に、戻れないとしても。