【完】復讐の元姫



その言葉に頷いて、教室に向かう。



その途中、偶然。



「あっ、シオちゃんだ~っ!」



「おはよう、シオ」



「今日も綺麗だねぇ~」



隣のクラスの3人組、沙和、梨緒、時雨に出会った。



最後の時雨の挨拶はおかしいと思うけれど。




「おはよう」



彼等が話しかけてくれることが嬉しくて、思わず頬が緩む。



周りの生徒たちは、私のことを不審そうに見ていた。



つい先週まで仲が悪かった私たちが一緒にいる理由が分からないんだろう。



「そういえば、シオの担任がシオのこと探してたよ」



「え?」



「なんか、頼みたいことがあるとか」



行った方が良いんじゃない?と言った沙和にお礼を言って、足早に教室へ向かう。



教室に入れば、担任はいなくて。



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