【完】復讐の元姫
ようやく出た、掠れた声。
「凌、?」
なんで、そんなこと言うの?
どうして。
「……やっぱなんでもねー。
さっさと終わらせて帰ろうぜ」
そんな、悲しそうなの?
「凌、」
「わりー。俺今日疲れてるから」
「……そっか」
嘘だって、わかってるけど。
さっさと終わらせよう、と。
職員室に「失礼します」と入るけど、担任はいなくて。
「呼んであげようか?」
「あ、お願いします」
そこにいた他の先生が、放送で呼び出してくれた。
話ってなんだろうって、考えていた私が。
「……(何やってんだよ、俺)」