君と過ごした時間
靴に履き替えて外に出ると
正門で蒼が待っていた




「華、アンタね遅すぎ」




私のことを睨む蒼。




『ごめん、友達と話しててつい』




そう言うとパッと蒼の表情が明るくなった




「え、なに?華、もう友達できたの?」




嬉しそうな顔をする蒼に




『まぁーね』と言って
とっておきの笑顔を向けてピースする



「いやぁ~よかった
    アンタもやればできんじゃん」



『私のことどこまでなめてんの』




そう言って蒼を睨むと蒼は




「だって心配だったんだよ
   今までクラスだって離れたことなかったし
ちゃんと華が自分で友達作ることできんのか不安だったの」
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