君と過ごした時間
「ん?なんか言った?」
『なんでもなーい』
また咲人の足がピタリと止まる
『咲人・・・?』
「ちょっときて!」
いきなりの咲人の声に驚いて
私は後ろから付いていくしかなかった
手を握られる。
『ここって・・・』
「入って」
連れてこられたのは咲人の家
『なんでここなの』
「少し話がしたいから」
話・・・。なんの?それになんで咲人ん家なの?
咲人の部屋に入る
咲人はただ黙って俯いている
『ねぇ、咲人。話って何?』