花のような笑顔
〜狼side〜


風呂から上がり、ソファーの上で丸くなっている華を見て俺はため息をついた。

俺の独占欲の強さはここまで来ると呆れる。

携帯を買いに行った時、華は気づいていないようだったが、男からの視線が凄かった。

買い物をすると毎回だがな。

それに嫉妬して、帰りの車も飯の時も何も話さなかった。

そして今この状態だ。

華が悪いわけじゃねーのに…風呂に入る前見た華の悲しそうな顔が頭から離れない。


俺は意を決して目の前にいる華に話しかけた。
< 138 / 240 >

この作品をシェア

pagetop