花のような笑顔
抱きしめあってしばらく経った頃…


狼『華、もう我慢できそうにない…華を俺のものにしたい。』


熱い視線で見つめられる。
そんな視線を向けられるとさすがに恥ずかしい。
でもそれ以上に嬉しく感じた。


華『うん。私も早く狼のものになりたい。』


まさか私がこんなこと言うようになるなんてあの頃は思っていなかったけど、狼に出会っていい意味で変われた気がする。

本当に狼には感謝しかない。

その後、狼に優しく抱かれた。


本当にこの瞬間、幸せだった。

ずっとこの幸せが続いてほしいと思っていた。

"ずっと" も "永遠" もそんなものはないと誰よりもわかっていたはずなのに。

それでもこの時は信じていたの。

幸せになれることを。

狼のことを本当に信じていたんだよ。
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