花のような笑顔

〜 華 side 〜

朝になり狼はまた仕事に行く。

今日も咲子さんに会いに行くの？
なんてことは聞けずに"いってらっしゃい"と見送った。


今日は何だか嫌な予感がする。
何かと言われたら分からないけど、良くないことが起きる気がする。

そう思っていた時、潤さんが来た。
その顔は申し訳なさそうな顔をしている。


潤『華ちゃんごめん、今日ちょっと俺も仕事抜けられそうになくて…悪いんだけど狼の実家まで送って行くから今日だけ学校休めるかな？』


三人ともなんてよほどのことがあったみたい。
ここは素直に従っておいた方がいいかもしれない。


華『うん、分かった。』


それだけ言って、私たちは狼の実家に向かった。


実家に着くとみんな快く迎えてくれた。

実家なら安心だと思った。
嫌な予感はしてたけどきっと大丈夫だと思ってた。

そんな油断が誰かの命を奪うかもしれないってこと、何度も喧嘩してきて嫌でも分かっていたはずなのにどうしてそんなこと思ってしまったんだろう。