花のような笑顔
陵『手を組みたいと申し出てきたときは嘘だと勘づいてはいたが、まさか直接抗争を仕掛けてくるとは…何を考えているんだ。』


笹組『はっ。なにも考えちゃいねーよ。ただあんたの悲痛に歪む表情を見たい気持ちはあるな。あんた何があってもほんとんど表情変えないで常に涼しい顔してやがる。そんなあんたにずっと腹が立ってたんだ。』


何そのしょうもない理由。
そんなのでここにいる人たちを傷つけようとしてるの?


華『しょうもな。』


つい口からそんな言葉溢れた。


笹組『あぁ?!あいつの女かなんなのかは知らねーけどな、そんなこと言っていいのか?俺はこいつらを殺しにきたんだ。お前らと違って銃だって普通に使えるんだぞ。』


怒ったかと思えば脅してきた。
本当にどうしようもないやつ。

でも黒崎組が不利なのは事実だ。
黒崎組は正統派で銃だって限りなく少ない。

笹村組はみんなが持っているかもしれない。
そうなるといくら一人が一人が強くてもみんな無事なんてことはありえない。
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