花のような笑顔
華『信じていたの。狼を信じていたかったの。でもね、どんな理由があんな二人の姿は見たくなかった。何もないことは分かっていたし、きっと理由があったのも分かってる。それでも、"ずっと"も"永遠"も信じることができない私は…自分で思っているよりずっとショックだったんだと思う。』


あぁ、俺は華のことを何にも分かっていなかったのかもしれない。
どうすればよかった。
何をしたらお前を守ることができた。
俺はお前の笑顔を守りたかったんだ。

そんな俺の気持ちを無視するかのように華は言葉を続ける。


華『どうしでもよくなってしまったの。だからもう終わりにしようと思って。』


華、やめてくれそんな言葉聞きたくない。
それにお前がその手に持って俺に向けているものは…銃。
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