花のような笑顔
そう言って華の肩に手を乗せたが、華がそれをはらった。


華『気安く触らないで。あなたの元へ行くとは言ったけれど、私はあなたを信用するつもりもないし、馴れ合うつもりないわ。これは交渉よ。』


笹組『手厳しいなー。まぁいい。俺は黒崎組を潰せればそれでいいからな。』


華を大事にも思わない。こんなやつに華を取られるのか…?

華、どうしたらお前を救えるんだ…。


華『狼、どうする?私にここで殺されるか。それとも…私を殺すか。選ばせてあげる。』


華を俺が殺す?そんなことできるはずもない。
何をしたら華を救えるかなんてわからない。

でも…俺は華のためなら喜んで命を捨てよう。

そう思い俺は両手を開いた。

なぁ、華、いつか…いつか…また違う形で会えたら、その時はお前と結婚して、子供も作って、二人でのんびり暮らしいたいな。

そんなことを思いながら死ぬ覚悟をした。
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