花のような笑顔
〜 華 side 〜

貴方に銃を向ける私を貴方は決して攻めたりしない。

その貴方の優しさが大好きで、でも苦しかった。

ねぇ、狼、私が貴方を裏切れると思う?
私の前で腕を広げる狼にどうしようなく抱き付きたくて、ただただ貴方のそばにいたいと思ってしまった。


でもね、それでは終わらないから。
だから自分の手で終わらせると決めて、私はここに立っているの。


そう思いながら私は狼に構えていた銃を自分の心臓あたりに向けた。


その行為に狼も黒崎組の人たちも笹村組の組長たちも驚いた。
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