花のような笑顔
リビングではソファーに座りながら考え事をしているのか足を組み、顎に手を当てている狼がいた。


華『狼?着替え終わったよ?』


狼『ん?あ、あぁ、早かったな。』


華『うん、まぁね。何か考え事?』


狼『そうか。まぁーそんなとこだ。』


華『そっか。』


狼『てかズボン短くねーか?』


華『そうかな?普通じゃない?』


狼『あんま肌出すなよ?他の男に見せたくねーから。』


華『あ、う、うん///』


狼『じゃあ、そろそろ行くか。』


華『うん。』


狼には照れさせられてばっかりだ。
私は両親が死んでから感情というものが人よりもなくなっていた。
でも狼に出会って感情を取り戻しつつある。

また笑えるんじゃないかって思えてくる。

狼、私はきっとあなたに溺れていく。

あなたがいなければ生きていけないほどに。
< 54 / 240 >

この作品をシェア

pagetop