キラキラ〜不良な君に恋してる〜
でも、できなかったんだ。
あまりにもさらっというから、さも当然のように。
葵くんの事知りたいって思った。
だから、もしかしたら知れるかもって。
「…葵くんの事、知りたい。だから…」
「それで、千世子が傷つくかもしれないのよ?」
「うん…。でも、…決めたから」
そう、自分に言い聞かせる。
初めての恋。
最初から、うまくなんて行くはずない。
だって、小説の主人公だって、いろんな障害を乗り越えて結ばれていくんだから。
「千世子を泣かせたら、あいつ許さない」
「友恵…。ありがとう」
まだ、納得はしていない様子の友恵だけど、応援はしてくれるようだ。
きっと、夢見ていた日々ではない。
葵くんの真意もわからない。
でも、今は、前を向いていたい。