キラキラ〜不良な君に恋してる〜



「だから、葵みたいな一癖ある奴すきになるんだろうなー」

「変わってるよね、ちょこちゃんって」

「え…」



はっきりそう言われると、地味にショック。
変わってる…のかな?



「今度覗きにいこ~」

「あ、俺も俺も!」




二人とも、なんだかとってもノリノリ。




「ねぇ、ともちんは浮いた話ないの?」

「え。あたし…彼氏いるから」

「……ええええ!!!!」




そう、実は友恵は年上の彼氏がいる。
相手は、大学生の近所に住むお兄さん。
家が近くて小さいころから遊んでもらってたんだって。
その流れで…って、ものすごく羨ましいシチュエーションだよね。



「信じらんない…」

「ちょっとひどくない?」

「だって、だって!私、恋愛とか興味ありません!みたいな余裕見せといて、実は彼氏いましたとか!てか、その余裕は、彼氏いるからの余裕だったわけ!?」

「別に余裕があるとかそういうんじゃなくて…、確かに、恋愛にはあまり興味はないんだけど…」

「でも、彼氏いるんだよね」

「…まぁ…押されて付き合ったというか…」




友恵はたじたじ。
あまり自分の話をするの好きじゃないからね、友恵は。
付き合い始めたこと、私もしばらく教えてもらえなかった。




< 163 / 275 >

この作品をシェア

pagetop