キラキラ〜不良な君に恋してる〜
「…い…おい、葵!」
「うわ、なんだよ、うるせぇな」
突然後ろから現れ俺の耳のイヤホンを外し大声を上げるのは、洸しかいない。
俺は疎ましげな視線を送る。
「なんだよ、その顔―。親友に対する視線かよ」
「親友とか、自分で言うなよ」
「だって、言ってくれねぇじゃん」
言うか、あほ。
気色が悪い。
「なぁ、最近どうなんだよ」
「どうって、何が」
「なにがって、最近付き合いわり―じゃん。いつもなにしてるわけ?てか、そのケガはなに」
「…うるせぇな、どいつもこいつも。関係ないだろ」
腕を回しまとわりつく浩を払いのけると歩き出す。
俺は、胸糞悪いこの場所からさっさといなくなりたいんだ。
「なに荒れてんの。どいつもこいつもって、誰の事言ってんの?」
「うるせぇな。言葉の揚げ足取ってんじゃねぇよ」
お前こそ、いつもいつも、そのおしゃべりどうにかしろよ。
うっとおしいったらない。