キラキラ〜不良な君に恋してる〜
「…当ててやろうか?千世子ちゃんのことだろ?葵があれてる理由」
「……は?なんで、俺があいつなんかのことで」
「俺が気づかないと思った?」
いつになく真剣な顔で睨みつけるように俺を見る浩に、たじろぐ。
本気なんだと、わかった。
「場所、変えよっか」
突如いつものヘラヘラ顔に戻った洸はそう言って俺の前を行く。
こいつは、いつもヘラヘラしているくせに、突然確信めいたことをついてくる。
そして、有無を言わせない、迫力がある。
俺は諦めて、洸について行く。
「俺、腹減ったから飯もくいてぇ」
「ファミレスか」
「いいね、ドリンクバー付な」
「…おごりか?」
「当然だろ?」
なにが当然だ。
まったく、ちゃっかりしてやがる。